６月は災害に強い施設園芸づくり月間です

　農林水産省では、近年の台風や大雪等による災害により、多くの施設園芸が被災したことを受け、台風時期前の６月と降雪前の11月を「災害に強い施設園芸づくり月間」と定めており、被害の防止に向けた技術指導や農業保険加入を推進しております。既存ハウスの保守管理や補強等の被害防止対策について今一度ご確認ください。

事前の対策

・谷樋や柱等の腐食、サビ、留め金具の緩み、被覆材や出入り口等を点検し、必要な補修を行う。

・ハウス周辺の地面は、雨水の滞留やハウス内侵入を防ぐよう整備する。

・停電が発生した場合に備え、天窓・側窓の手動換気やカーテンの手動開閉について手順を確認し、操作器具や足場を準備しておく。

直前の対策

・飛来物による被覆材の損傷を防ぐため、ハウス周辺は清掃し、片づけておく。

・天窓、サイド部や谷間部の換気部は完全に締めておく。出入口は補強や戸締りを行う。

・停電が発生した場合に備え、寒冷紗等の設置で高温を防止し、かん水に用いる水は必要量を貯水しておく。

・非常電源が確保できる場合は、事前に動作確認を行う。

・強風時は、開口部や吸気孔を塞いで換気扇を排気運転し、減圧する。

・倒壊の危険がある強風が予想されるときは、被覆資材を撤去しておく。

参考資料

・自分でできるパイプハウスの構造強化対策(1222KB)

・台風前のチェックリスト(75KB)

・自然災害等のリスクに備えるためのチェックリストと農業版BCP（園芸用）(2672KB)

・自然災害に備えた農業版BCPの作成(1014KB)

・施設園芸農家のための園芸施設共済（R6.4月版）(2674KB)

・身近な災害リスクについて(2133KB)

・収入保険パンフレット(5145KB)