本号(令和6年12月号)では、メディカルタウン内にあるなないろ薬局を開業された長谷川隆太(たかひろ)さんに密着しました。
長谷川隆太(たかひろ)さん
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インタビュー内容一覧
両親からのアドバイスが一番の理由です。母が看護師をしていたこともあり、元々医療分野に興味を持っていたため、大学進学の際に両親からアドバイスを受け、薬剤師を目指すことにしました。
不安を抱えて薬局にいらっしゃった患者さんが、笑顔で帰られるときです。笑顔で帰っていただくために、患者さんのお話をていねいにうかがうことを大切にしています。患者さんの多くは、何かしらの不安を抱えていらっしゃいます。そういった患者さんの思いに寄り添うことが大切です。どのような症状なのか、どのような思いでいらっしゃったのか、しっかりとお話をうかがい、常にていねいに説明をすることで、少しでも患者さんの不安を取り除けるようにしていきたいと思っています。
複数の薬を服用される場合、薬の飲み合わせが悪いと、効果が強く出てしまう場合や、逆に効果が出ない場合、体に悪影響が出る場合などがあります。そのようなことを防ぐため、お薬手帳を参考に服薬状況を確認させていただくのですが、お薬手帳がない場合は、患者さんからお話を伺い、服薬状況を確認しています。
昔は病院の中で薬を出す院内処方が主流でした。今は院外処方が多くなっています。これは医薬分業が進んでいるためです。お薬の種類はたくさんあり、何らかの理由で誤った薬が処方されてしまうケースがありますので、私たち薬剤師は、患者さんに薬をお渡しする前の最終チェックの役割を担っています。そういった意味でも患者さんからしっかりお話をうかがい、薬を確認し調剤する必要があります。
大学進学を機に一度は山形県を離れたのですが、卒業後は町内の医療施設で働いていました。せっかく地元に戻ってきたからには生まれ育った川西町、可能なら大塚地区に何か恩返しができないか、と考えている中でメディカルタウンが整備されることとなり、ご縁がきっかけで「なないろ薬局」を開業することができました。無事に開業することができたのも、今まで出会えた皆さまのおかげです。この場をお借りし、関係者の皆さまには深く感謝申し上げます。ありがとうございます。
常に真摯(しんし)な対応、これに尽きると思います。患者さん一人ひとりと真摯に向き合っています。
調剤薬局事業を通して地域のライフラインの一つを担い、「街の薬局」として地域の皆さまから信頼され、安心してご利用いただけるよう、引き続き医療サービスの質の向上に努めていきたいと思います。地域の皆さまに「とりあえず、なないろさんに行けば大丈夫」「困ったらなないろさんに行こう」と思っていただける薬局にしていきたいです。
近隣に総合病院やクリニックがある環境のなかで、地域医療の一翼を担うべく、医療機関や介護施設、患者さんを繋ぐ「虹」のような架け橋になりたいとの思いから「なないろ薬局」を開業しました。開業から2年が経過し、地域の皆さまのための「街の薬局」として、地域の皆さまから信頼され、安心してご利用いただける薬局を目指してきました。今後は、なないろ薬局と同じような「街の薬局」を他地域にも増やしていければと考えています。
また、薬剤師という資格を活かし、大学で学んだ専門知識を地域に還元できればと思っています。今後地方は過疎化により、医療の衰退が危惧されます。そのような状況の中で、たとえばオンラインで服薬指導を行い、薬を配送できるようにするなど、地域医療の質の維持・向上に取り組んでいきたいと考えています。
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