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Team Kawanishi vol.3 齋藤奏太さん(令和5年町報かわにし11月号掲載)

 本号(令和5年11月号)では、特定非営利法人きらりよしじまネットワークの事務局に所属し、吉島地区の地域づくりに尽力されている齋藤奏太さんに密着しました。

 

齋藤奏太さん

 

Profile

  • 川西町吉田在住
  • 平成25年に県外の大学に進学し、卒業後Uターンをした。
  • Uターン後は、特定非営利法人きらりよしじまネットワーク(以下「きらり」という。)の事務局に所属。現在も会社員として仕事をしながら、非常勤事務局として地域の活動にも参加している。

 

インタビュー内容一覧

 

きらりの事務局としてどのような活動を行っていますか。

 吉島ふれあい祭(※1)や吉島地区スポーツ祭、わんぱくキッズスクール(※2)など、地域のイベントの企画・立案・運営に関わっています。先日10月22日(日)に開催された第2回吉島地区スポーツ祭では、モルック競技部門の責任者として競技の運営を担いました。

 また、きらりでは他県の地区や大学と交流を行っており、私も事務局として関わっています。

 

部門の責任者としてスタッフに指示を出す齋藤さん

 

※1 吉島ふれあい祭
 毎年11月上旬に吉島地区で開催される秋祭り。

 

※1 わんぱくキッズスクール
 青少年・児童の健全育成を目的とし、吉島地区の小学生を対象として行っている交流事業。毎月第4土曜日に開催し、参加者に「食」「命」「コミュニケーション」を学習する体験活動を提供している。

 

きらりの事務局にはどのような人がいますか。

 私のように仕事を持ちながら非常勤として事務局に所属している人が33人います。年代も20代から50代前半と幅広く、縦のつながりについても特に壁がなく、和気あいあいと活動しています。 

 

齋藤さんがきらりの事務局になったきっかけを教えてください。

 小学生の頃、わんぱくキッズスクール(※1)に参加し、地域の皆さんにお世話になりました。その後中学、高校では地区と関わる機会はなく、大学生になって川西町でインターンシップに参加したとき、久しぶりに吉島地区交流センターへ訪れる機会がありました。そのとき、わんぱくキッズスクールお世話になった方と再会し、私のことを覚えていてくださったことに感激しました。その際に吉島地区運動会でのお手伝いの誘いを受けたことをきっかけに、地区の行事に関わる機会が増え、大学卒業後は事務局として活動するようになりました。

 

子どもの頃と大人になってからできらり事務局への印象はどう変わりましたか。

 子どもの頃は、わんぱくキッズスクールのスタッフとして身近になって接してくれる人達だと思っていました。大人になってからは、子どもの頃お世話になった皆さんが事務局の先輩として関わってくれています。今度は自分が子ども達に地域の良さを伝えていかなければいけないと思っています。

 

きらりの活動で印象に残っていることがありましたら教えてください。

 他地区の方と交流をする際に、「きらりの人はあったかい。」とよく褒めていただくことがあります。きらりは世代を超えて壁がなく、仲良く活動しています。また、地区外の方も積極的に受け入れ、共に交流を楽しんできました。今までやってきたことをこうやって認めていただけるのは大変嬉しく思います。

 

10月13日(金)~15日(日)に行われた沖縄県那覇市繁多川地区との交流事業では、どのような活動をされましたか。

 繁多川地区を訪問し、現地で開催されたお祭りに参加してきました。お祭りでは、川西町の加工品や山形県の芋煮、玉こんにゃく、餅を振る舞って、地元の食文化をPRしてきました。開催されたのは参加者が2,000人規模の大きなお祭りで、持参した食品はすぐ完売と大好評でした。また、現地の方と一緒に、今後双方でどのような交流事業ができるのかを考えるワークショップを行いました。

 吉島地区と繁多川地区では、平成28年から交流を行っています。今まで、紅大豆を繫多川地区に持って行って島豆腐を作ったり、繁多川地区の皆さんを吉島に招いて餅つき体験や食文化の交流を行ってきました。

 なお、今回の交流事業以降も、11月5日(日)に開催した吉島ふれあい祭2023でゆし豆腐のふるまいやら、エイサーの演武を披露していただきました。

 

繁多川地区の方とワークショップを行っている齋藤さん

 

繁多川地区との交流事業に参加された皆さん

 

吉島ふれあい祭2023でエイサーを披露された繁多川地区の皆さん

 

繁多川地区との交流事業で今回小学生も同行し、子ども同士の交流も行われました。このように、子どもの頃から交流することについて、どのようなメリットがあると思いますか。

 今回吉島から6名の小学生が同行しました。山形と沖縄の風土や気候の違いを感じられたことは、大人になっても覚えていることだと思います。この経験によって、大人になっても交流を続け、さらに下の世代へとこの交流を受け継いでいくことができると思います。また、普段と違う文化に触れる経験をきっかけに、関心が広がり子ども達自身の成長にもつながっていくと思います。

 

吉島地区と繁多川地区で今後どのような交流事業ができると思いますか。

 双方距離があり、食文化も違う部分があります。お互いの場所で食文化のPRは良いと思います。互いの特産品を販売し合うことができるのではないでしょうか。また、今回のような子ども同士の交流もぜひ続けていきたいです。

 

沖縄県那覇市繁多川地区交流事業をはじめ他の地区との交流は、町や地区に対してどのようなメリットがあると思いますか。

 まず自分達の町や地区を客観視し、自分達の良さを知るきっかけになると思います。また、互いに交流し関係を持つことによって、自分達の町や地区を深く知ってもらうことができるので、町や地区のPRにつながります。

 

きらりの事務局になって成長できたことがありましたら教えてください。

 目の前の問題について、「何が問題か。」可視化して考えることができるようになりました。それから、地域が良くなるには何が必要か、自分事として考えるようになりました。そして何より、きらりを通じていろいろな人と交流できたことが成長の糧になりました。

 

きらりのように若い人達が地域の活動に参加すようになるためには、町や地区としてどのような取り組みが必要だと思いますか。

 地域にはまだまだ活動できる若い人はいます。その人達が地域の活動に参加するようにするためには、何より若い人達の声を聞くことが大切です。決まっていることに対してただ協力を求めるのではなく、どうすればいいか一緒に考えてもらう。若い人が主体的に活動できる場を提供できれば、活動に参加する人は増えると思います。私自身も、きらりの若い人の意見を積極的に受け入れ、若い人が主体的に活動できる環境があったからこそやりがいを持って活動できています。

 

きらりがさらに良い組織になっていくためにはどのようなことが必要だと思いますか。

 もっと多くの人を巻き込み、もっとコミュニケーションをしながら協議する。それは地区の人だけではありません。地区外、県外、国外、もっと多くの人を巻き込んでいくことがきらりの成長につながると思います。

 

齋藤さんに続く後輩達へ何かアドバイスがありましたら教えてください。

 自分達の良さをもう一度考えてほしいです。それから、下の世代へどんなことをつないでいけるのか考えて活動していってほしいです。そして、先輩方からもらった愛情や知恵を引き継ぎ、地域のことを自分事のように考えていってもらいたいと思います。

 

齋藤さん自身の今後の目標を教えてください。

 私には子どもがいます。子どもが大きくなって地域を離れることになったとしても、また戻ってきたいと思えるように地域づくりを頑張っていきたいです。

 

Information

きらりの活動など詳細はこちらをご覧ください。このリンクは別ウィンドウで開きます


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