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小松豊年獅子踊

山形県指定無形民俗文化財 小松豊年獅子踊

火の輪くぐり

勇壮な火の輪くぐり

 

小松豊年獅子踊は、平安時代の初めに法論のかどでこの地に流されてきた法相宗の高僧、徳一上人を慰めるために、この地の里人が踊ったのが始めと伝えられています。その後、江戸時代には豊作の年のみ踊ることが許されことから豊年獅子踊と呼ばれるようになりました。

踊りは、花に酔い火に狂う三匹の獅子の躍動の中に農作業のしぐさが織り込まれ、牝獅子が火の輪をくぐる“狂い獅子”で場面は最高潮に盛り上がります。花笠をかぶった6人の早乙女の太鼓に笛と歌が流麗な調べを重ね、動と静の交錯する古典的な美と雅が表現されています。

令和3年度には、およそ1,200年の歴史を持つ小松豊年獅子踊を現在へ踊り継ぐ小松豊年獅子踊会が第67回斎藤茂吉文化賞を受賞しました。

会では、地元川西中学校の郷土芸能クラブへの踊りの伝承を行いながら後継者育成を図る活動しています。

現在は、毎年8月16日には上小松の大光院で、8月27日には上小松の諏訪神社で奉納されています。

 

花笠と早乙女

花笠と早乙女


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