▲ニホンカモシカ(偶蹄目ウシ科ヤギ亜科)
最近、町内各地でニホンカモシカの目撃情報が多く寄せられています。山間部ばかりでなく住宅地においての目撃例も増えています。
ニホンカモシカは、人に危害を与える動物ではありません。ほとんどの場合、人を見かけると山に帰っていきます。
特別天然記念物「ニホンカモシカ」の保護に、ご理解とご協力をお願いいたします。
1 近づかない
2 逃げ道をふさがない
3 立ち去る・見守る・おどろかせない
○子どものカモシカのみの場合
⇒ 見守ってください、保護しないでください
○ケガや病気などで弱っている場合
⇒ 見守ってください
⇒ 教育委員会教育文化課に連絡
○死亡している場合
⇒ 教育委員会教育文化課に連絡
※ 5月、6月は出産期で幼獣を見かけることも多くなります。一度人間のにおいがつくと母親は見捨てることもありますので、幼獣を保護しないようにしてください。
○天然記念物の所在地
北海道と中国地方を除いた本州・四国九州の山地丘陵地帯に生息
○指定年月日
天然記念物指定:昭和9年(1934年)5月1日(史跡名勝天然記念物法)
特別天然記念物指定:昭和30年(1955年)2月15日(文化財保護法)
○保護の歴史
日本固有の種として、昭和9年に天然記念物の指定を受けましたが、戦後の密猟等によって個体数が減少し、昭和30年に特別天然記念物に指定されました。
○特徴
オスもメスも体の大きさに差がなく、体長100~150cm程度で、体重30~40kgになります。オスもメスも角があります。体色は黒褐色や灰褐色が多いですが、個体差があります。
反芻(はんすう)性草食動物で、岩場や急斜面のある森林に好んで生息しています。主に早朝と夕方に採餌し、座り込んで休憩しながら反芻していることが多いです(衰弱していると間違えやすい)。
基本的に群れを作らずに単体で行動し、一定の範囲の縄張りを持つため、同じ場所でよく見ることができます。