《買い求める時期》
ダリアの球根は、通信販売や園芸店、ダリヤ園等で手に入れることができます。通信販売は1月頃からカタログやホームページで注文が開始され、園芸店等では3月頃から店頭に並び販売が始まります。また、やまがた川西ダリヤ園では5月中旬に販売会(日時や場所は問合せください)が行われます。いずれも、発芽した状態で提供されます。
注意点は、植付けの適期が地方によって違うため、その時期(八重桜の開花期以降)に購入するよう心がけましょう。なお、植付適期は、関東以西が3月下旬~4月下旬、東北・北海道が4月下旬~5月下旬です。
《芽のあるものを求める》
ダリアの球根には、必ず1球に1個以上の芽がついています。特に、ワックス処理をした球根は、注意して確認しましょう。
《芽の出てしまった球根の扱い》
芽がのびすぎていた場合、元から3~4cm残して、その先は切り捨ててから植え付けましょう。 ポリ袋詰めの球根によくこのようなことがあります。袋の中で曲がりながら10cm近くも伸びていることがありますので注意しましょう。
《球根の大小と、花の善しあしは無関係》
ダリアの球根には、品種によって、丸型、細長型、太長型、細首型等様々な形があり、一定の球形ではなく、 また球根の大小も様々です。球根の役割は、球根についている芽を保護することであり、球根の大小と花の善しあしとはまったく無関係です。球根は、大小は問わず、腐ったところのあるもの、また、首の部分にひび割れのあるものや、その疑いのあるもの等は、買い求めてはいけません。
《分球の時期》
購入した球根は分球の必要がありませんが、株で貯蔵した球根は分球が必要です。植え付ける頃に行います。
《分球の方法》
無事に越冬したダリアは、保管した時とあまり変わらず、中には芽が伸びているものもあります。 また、少々しなびれているものもありますが、その程度ならまず心配ありません。分球は、球根のつけ根の茎をつけ、 剪定ばさみ等で切り離してください。
《掘り上げ時期》
晩秋の初霜の頃が適期です。北海道では遅くても11月上旬までに、東北以南は11月上~中旬に掘り上げます。
《掘り上げ方法》
掘り上げは晴天の日を選んで、球根の首が折れないように掘り取ります。
土をよく落とし、茎は球根のついている所より5cm位上の所で切り離します。球根数が多い場合、1株を4つ位に大割することもよいです。 ただ、その際に注意することは、1球の場合と同様に、芽を持つ茎の1部が球根についた状態にしないと翌年発芽しません。
《貯蔵》
まず、掘り上げたダリアの株、又は大割にした球根を陰干しにして乾燥させます。その後、木箱又はダンボール箱に詰め込み、 保管中球根が過乾燥しないように、又防寒も兼ねて箱を紙で包みます。保管するときは、温度が5~ 7℃の所に置くようにします。