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川西町長だより 令和2年9月15日 命の重さをかみしめて

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川西町長だよりを更新しました

 台風の影響で記録的な残暑が続きます。各小学校で運動会が実施され、コロナ禍に負けず元気に走る子どもたちの姿に感動しました。応援も一生懸命でした。都会では開催できないそうで、指導いただいた先生方に感謝します。
 平成28年6月に前途ある若い職員が自ら命を絶ちました。ご両親様をはじめご家族の皆様のご心痛、深い悲しみにお悔やみを申し上げながら、その原因解明と再発防止を目的に、今年2月「川西町職員の自死に関する第三者調査委員会」を設置しました。県弁護士会の3名の先生で、慎重に調査いただきました。調査は客観性、中立性、専門性を確保し町から独立した形で進められ、職員全員のアンケート、関係職員からの聞き取りなど可能な限り職員の協力を求められながら実施されました。調査が終了し今月7日調査報告書が答申として町に提出されました。
 答申では「職場内でのいじめやパワーハラスメントは認められなかった。長時間労働およびそれを隠さなければならない状況が心理的負荷となり、業務の重圧、自信の喪失、上司の異動、責任の加重も加わって自殺に至ったものと判断する。この要因として、(1)労働時間を正確に把握するシステムがなかった (2)労働時間は正確に把握されていなければならないとの意識が共有されていなかった (3)職務を遂行するための支援が不十分であった」と報告されました。
 再発防止として、「(1)労働時間の正確な把握 (2)時間外労働等についての意識改革 (3)研修・指導体制の充実、相談窓口の充実・活用」などの提言をいただきました。
 今後答申を基にこのような事件が二度と繰り返さないよう私を含め職場全体で労務管理や働き方について早急に改善します。すべての職員が健康で働きがいのある役場に発展し町民のみなさんの期待に応えてまいります。彼の足跡を継承していくことをお誓いしご冥福をお祈りします。
 


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